ハミルトン「カーキ フィールド」ってどんな腕時計なの? 

 ミリタリーウォッチとして支持を集めてきたハミルトン「カーキ フィールド」。第二次世界大戦中に米国軍へ100万個を超える時計を供給した歴史を背景に、視認性・堅牢性・実用性を備えたフィールドウォッチとしても展開されてきた。本記事では、ハミルトン「カーキ フィールド」の現行ラインナップの全体像を整理したうえで、初めての1本にはもちろん、2本目以降にも勧めやすい3モデルを掘り下げる。


ハミルトン「カーキ」コレクションとは?

「カーキ」コレクションは、ハミルトンの中でもミリタリーウォッチとしてのレガシーを最も色濃く受け継ぐコレクションだ。実用品としての軍用時計を起点とする設計思想を保ちつつ、現代的な意匠や性能を取り入れている。まずは、その歴史的背景と設計思想、現行ラインナップの全容を整理しておきたい。


ミリタリーウォッチの作り手として

 カーキ フィールドの個性を理解するうえで欠かせないのが、ハミルトンが米国軍と築いてきた長い関係である。第一次世界大戦から第二次世界大戦に至るまで時計を供給し続け、その経験を製品開発に反映させてきた。視認性や堅牢性といったフィールドウォッチの要件は、戦場という極限の現場から逆算された要素にほかならない。


 ハミルトンは1892年、米国ペンシルベニア州ランカスターで創業した。公式の歴史によれば、第一次世界大戦期の1914年に初めて米軍向けの時計供給を開始し、1917年には多数の兵士へ提供。この軍事需要における経験が、懐中時計中心だった生産体制を腕時計へ移行させる大きな契機になったとされる。


 ハミルトンは1942年に一般向け時計の生産を停止し、1942〜45年の間に腕時計やマリンクロノメーターを含む100万個以上の時計を米国軍へ納入した。なお、米国海軍からは現在までに「Army-Navy 'E' Award」を5回受賞している。


 こういったミリタリーウォッチの作り手としての歴史が、現在の「カーキ」コレクションへとつながっている。陸・海・空それぞれの分野で実績を積み重ねた経験が、「カーキ フィールド」「カーキ ネイビー」「カーキ アビエーション」へと結実したのだ。

 現行カーキ フィールドには、ミリタリーウォッチに必要な要素だけを残すという明快な方針が貫かれている。華美な装飾ではなく判読性を、複雑な機能ではなく信頼できる耐久性を、そして長時間の現場使用に耐える操作性を──。これらを実現するため、見やすいアラビア数字インデックスや太めの針を使った文字盤、ステンレススティールやサファイアクリスタルに代表される堅牢な素材、機密性を高めた外装、蓄光塗料の塗布といったディテールが選ばれている。

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 もっとも、過去の軍用時計をそのまま復刻したコレクションというわけではない。ミリタリーウォッチらしい意匠を保つ一方で、自動巻きモデルでは耐磁性に優れるNivachron™️製ヒゲゼンマイを搭載し、約80時間パワーリザーブを備えるムーブメントを搭載する。


 そんな現代のカーキ フィールドは、豊富な選択肢が用意されていることも大きな魅力だ。


 例えばケースサイズだけでも直径38mmを中心に36mm、40mm、41mm、42mmなど複数種類を展開している。コンパクトでクラシックな装着感を求めるなら直径36〜38mm、視認性や存在感を重視するなら直径40mm以上が選びやすいだろう。シャツの袖口に収まる感覚で考えると、直径38mmあたりは扱いやすいバランスだ。一方、直径42mmはミリタリーウォッチらしい力強さが際立ち、休日のカジュアルスタイルやアウトドアと組み合わせやすい。



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